定時前出勤の早出は残業と認められるのか

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早出して会社に出勤した場合は、時間外労働として割増賃金を企業は社員に支払う必要があるかと問われれば、定時の出勤時間までにしていた活動によって変わってきます。

1日の仕事内容が、定時の帰宅時間後の残業を考慮しても終わるか分からないことから、早出をして仕事をしているのでしたら、企業は社員に対して定時後の残業同様に割増賃金を支払う必要があります。

一方で、早出して、社内で朝食を食べたり、新聞を読んだりしているのでしたら、それは仕事と呼べないので残業代に含まれる事はありません。

あくまでも業務上必要だから、早出する事が求められた場合に時間外労働として認められます。

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早出を残業と認めさせる裁判

裁判はまだ継続してますが、ある企業に勤めていた社員が、早出と定時後の残業を毎日のようにしていたことから過労自殺に追い込まれ、遺族が早出分も含めた残業代の支払いを企業に求めた裁判になります。

一審では、企業に対して9000千万円の支払いを認めましたが、二審では早出は時間外労働の残業としては認められないといった判決になりました。

そして、現在最高裁に上告している状態いなっています。

ただ、この最高裁の判決は、早出が時間外労働として認められるか否かを判断する判例としての役目を負うようになるかと問われれば、答えは否と言えます。

二審の高裁でも、早出の時間外労働を否定している訳ではなく、あくまでも「業務上の必要性から早出出勤をしていたと訳ではない」と判断されたことが原因になります。

実際に、亡くなった方は単身赴任の生活をしており、早出でして職場で朝食と新聞を読んで過ごすのでしたら、社宅で過ごす朝と比較しても、それ程変わらないと言えます。

もちろん、まだ最高裁による判決は出ていませんし、本当に早出して業務上必要される仕事をしていなかったのかも何とも言えません。

もし、実際は早出して1日では終わらない仕事に毎日取り組んでいることが証明されたのでしたら、企業は遺族に支払われていない残業代を支払う事になると思います。

ただ、何度も言うように、企業側が早出を強制していたり、業務上必要な場合だったら企業側は時間外労働として割増賃金として残業代を支払う必要があるとされています。

残業代を稼ぐなら早出は向かない

早出ですと、業務か否かの境目を付けるのが難しく、争いになりやすいです。それでしたら、普通に定時後も仕事を続けて通常の残業とした方が良いです。帰りは遅くなるといったデメリットは発生しますが、多少手を抜いたり休んでも、企業側としては残業代を支払わないといった選択は通常取りにくいです。

早く帰宅したいから早出するのもよいですが、その場合は早出に対して時間外手当が支払われるか確認するべきと言えます。

もちろん、貰うつもりがないのでしたら、聞く必要もありませんが…

早朝出勤を推奨する企業に注意

早朝出勤して、帰宅時間を早めるのでしたら良いですが、実際に上手く行っている企業どれだけあるのかというと…どうなんでしょうね。

ネットは、早朝出勤と夜遅くまでの残業え体を壊したと言う方の話はよく見かけますが、一方で「早朝出勤で定時の帰宅時間も早くなって、プライベートが充実している」といった話は見かけませんよね…

そもそも、若手からしたら、先輩が働いているのに定時で帰宅できるかと言えば難しいと言えます。

空気を読める上司になると、仕事が終わったら率先して帰宅してくれますが、少数派なのではと思います。

どちらにせよ、求人などで早朝出勤を積極的に取り入れている企業の就職を考えているのでしたら、夜遅くにまで電気が点灯していないか確認してみた方がよいかもしれません。

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